感動する接客 Excellent Customer Service

日本の接客マナーの向上に役立つエピソードを更新していきます。

お客様に勝てない接客のプロ

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本日のポイントは2つあります。

 

ひとつは、

 

①接客のプロであるためには

扱っている商品やサービスの勉強を怠らぬようにしよう

 

ということです。

 

先日、あるデパートのゲランの香水売り場に立ち寄りました。

明るくてさわやかながらも女性らしい香りを探していました。

 

アクア・アレゴリアシリーズはその目的に合うものでした。

 

庭に咲き誇る花や果樹の天然素材からイメージされたものばかり。

 

10種類が置いてあり目移り(花移り、鼻移り)するばかり。

アクア アレゴリア - Guerlain

全部の香りを一秒ぐらいずつムエット(香りをしみ込ませた試し紙)で

鼻のあたりをクンクン素通りさせて試してみました。

 

配合成分を聞いたときは迷いましたが

香りを試すと一発で欲しいひとつが見つかりました。

 

決め手はグレープフルーツのさわやかな香りがありながら

パチューリが入っていたと感じたことでした。

大好きなのですが調合で微妙に好き嫌いが出るのです。

このバランスはとても素晴らしいと感じたのです。

 

「パチュウリが入っていますね?」

と店員さんに聞きました。

 

「いいえ入っていませんよ。

これはグレープフルーツとベルガモットです」

 

そうなのかと頷き、とにかく気に入ったので

買うことにしました。

 

帰宅して念のため調べたら

やはりベースにはパチュウリが入っていると説明されていました。

 

店員さんの接客態度には何の問題もありませんでした。

感じの良い人でした。

 

しかしながら勉強不足だと感じます。

その配合は公式ゲランのHPにさえ記載されています。

 

反論も聞こえそうです。

 

調香師じゃあるまいし

そんな全部の成分わかるはずない!

おおまかな2つの成分だけ知っていれば十分だ!

 

と言われそうです。

 

こう言っては失礼かもしれませんが、

お客様でごった返しているということはまずなく、

むしろひっそりと静かな売り場です。

 

働きながらで商品知識を深めることは

できるのではないでしょうか。

 

確かにどんな専門家でもその分野で

好きで好きでしょうがないという素人には

勝てないときがあります。

 

そんな時は

 

今日のポイントのふたつめです。

 

②商品知識を求められて分からないなら

コミュニケーション力でカバーしよう

 

「パチュウリでございますか。少々お待ちください。

 お調べしますね」

 

「お客様、ございました!」

 

「ああ、やっぱりですね。私パチュウリが好きなんですが、

なかなかうまい具合に調合されてなくて、今日はいいもの見つけました」

 

とかなんとかで、会話も弾み、お客様との関係性が深まる。

 

住所を書いてもらったりのリスト作りで関係ができたと思うと

大間違いで、目の前にいる生のお客様との会話を形成できることのほうが

顧客リストを作ることになるのです。

 

ということでまとめると、

 

①商品知識やサービスの勉強をしよう

②会話でお客様との関係性を深めよう

 

でした。

 

ではまた明日!