接客に後出しじゃんけんはない
大型店の特設会場で野菜を販売している野菜売りのおじさん。
手に取ったミニトマトが美味しそうで、ついオジサンに「甘いですか?」と聞くと、「すごく甘いんだよ~」
その言葉に反応して
「では下さい」とお会計をお願いする。
お金を受け取りレジの文字盤を打ち込みながら急に浮かぬ顔で言った言葉に驚く。
「これは酸っぱいと感じるかもしれない。人によって甘さが違うので甘くないかもしれない」
なんだか自信なさそうに、すまなさそうに言う姿に慌てる。
お金を受け取ってから言うのは「後出し」です。
「甘いよ」という売りのキャッチフレーズはぶれてはいけないと思った。
化粧品などでメーカーは「信じられないほど瑞々しいお肌に!」とか
「これでお肌は若返る!」と自信をもって宣伝する。
どこからそんな自信がでてくるかというと
成分●●が肌のターンオーバーに効果的と証明されているが
初めてその成分の抽出に成功し配合したのがこの商品とか
科学的根拠を持ち出したりしている場合もある。
誇大広告は法律でも罰せられてしまうが
「これは個人の感想です」が小さな文字で表示されていたりする。
それでも、売りに出ていくときは
圧倒的な自信が必須条件だと思う。
いろんなお客様がいることを視野に入れれば
断りは先に、正直に言ったほうが
どちらにとっても気持ちいい。
しかし、
製品やサービスへの自信はしっかり
最初から最後まで示す必要がある。
売りに出すまでに
自信もって言えないのなら
甘いトマト栽培がまだうまくいっていないと
本人自身が感じているからなのだろう。
「農薬を極力抑えてあるから
甘味は少ないかもしれないが
太陽を浴びた自然のトマトの味がするんです。
今忘れていけないのは
こういう味なんですよ」
(この内容は私の作り事ですので根拠ありません)
と言われたらどうだろう。
これでも十分買いたくなるし
帰宅して食べてみてすっぱくても
少なくとも体にいいもの食べたと思える。
今日のポイントは
自分が自信もっていえることを
キャッチフレーズにしよう。