感動する接客 Excellent Customer Service

日本の接客マナーの向上に役立つエピソードを更新していきます。

ホテルの雰囲気に合うマネージャー、合わないマネージャー

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一流ホテルに働く人のエピソードが面白い。

 

少し古い本だが、最強のホテルマン9人のドキュメント「the Hotelier」のなかにこんな話があった。

 

ウィンザーホテル洞爺の再建で有名な窪山哲雄氏がニューヨークのウォルドルフ・アストリアホテルで修行中の出来事である。上司と彼は五番街を一緒に歩いているときに、交差点で総支配人に出くわした。

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翌日、その上司は総支配人から解雇通知を突き付けられたというのだ。理由は彼の「立ち居振る舞いおよび出で立ちはウォルドルフの雰囲気に合わない。幹部たるもの、ホテルの周囲10マイルは顧客の固まりと思うことだ」

 

これからは気をつけるように、という勧告なら分かるが、なんとも厳しい。しかし「雰囲気」とは建物や料理だけで作ることはできない。そこには必ず人がいる。醸し出し、創り出すものだろう。それは極めて双方向な関係であり、滞在客という顧客にふさわしい人間が対応していなければならない。

 

そう考えると当然とも思えるが、どうだろう?