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日本の接客マナーの向上に役立つエピソードを更新していきます。

私のせいじゃないと言い出すとき

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仕事の後、建物を出て指定された場所で待っているはずの「迎車」のサインを点灯させたタクシーが見当たらない。焦りました。

 

ちょっと向こうへ目をやると、なんと道を隔てて建物の柵の外で停車しているではありませんか。まさか柵をまたいで来いとでもいうのでしょうか。

 

広大な敷地でしたので、迂回してなんとか指定場所に来てもらいました。こんなことがまたあると困るので運転手さんに念を押しておきました。もちろんタクシー会社にも連絡をとって次回はそうならないように伝えておいてもらいました。

 

しかし、二度あることは三度あったんですね。しかも立て続けに。それで間違いなく来てくれた運転手さんにその話をしたんですね。

 

すると、その運転手さんは「承知しました。必ず確認するよう伝えておきます。ご迷惑おかけして申し訳ございませんでした」とでもいうのかと思ったら、

 

「それは私のせいじゃない」

 

と言い放ったのには愕然としました。

 

このセリフ、昔パリに住んでいたときの皮肉な笑い話を思い出します。

 

「英語では"This is a pen"という文章を一番先に覚える。フランス語でこれに相当するのは"Ce n'est pas ma faute" (それは私のせいじゃない)だ。(爆)」

 

確かに、商店などでミスを指摘すると必ずといっていいほどこの言葉を聞いた。

脱線してしまったが、フランス人はさておき、日本人はそうじゃなかったはずでは?

 

どんなに小さくても会社や組織に働く人は、その社長と同様の代表者であると心がけて欲しい。何よりも、そのサービスを使っているお客様はそう信じている。それが会社の信頼や信用を築いていく。結果、評判が高まり商売繁盛、給料も上がるというものではないのか。